「祖父が大事にしていた絵画があるけど、自分の趣味ではないから処分したい」
そう思った時、どのように処分すればいいのでしょうか。
絵画の価値に詳しくないので処分してもいいけど、このまま処分するのは気が引けるときには買取業者を利用するといいでしょう。
絵画がどのように査定されるのか、高く売れやすい作家・ジャンルなどについて紹介します。

高く売れる作家やジャンル

日本画

日本人が書いた伝統絵画の総称を日本画といいます。
明治時代にできた言葉で西洋から入ってきた油彩画と区別をするためにできたのだとか。
日本画では水墨画が有名で、掛け軸として知られています。
雪舟が書いた水墨画になると軽く100万円を超えるでしょう。

洋画

日本画に対して、西洋的表現洋式で描かれた絵画を指します。
ピカソ、ゴッホ、モネなど有名な作品が多く、買取市場でも人気があるので高額で取引されています。

現代絵画

現代創作されているさまざまな絵画作品をいい、現代アートとも呼ばれています。
インテリアアート、具体美術というカテゴリーがあり、人気の作家はアンディ・ウォーホル、草間彌生など。
人気画家の作品は高値で取引されています。

どのような絵画が売れるのか

絵画の買取価格は作家と状態で決まります。有名作家や知名度のある作家の絵画は人気があるため、買取価格も高くなる傾向です。
また、「額もの」とされる額装されている絵画で、かつ原画や本画、肉筆画だと高値がつく場合も。
ただし、保存状態によっては大きく価格を落とすこともあります。
複製画や工芸作品の場合は価値がなく価格がつきません。複製画とは別の作家によって模倣または再現された絵画のことです。
工芸作品とは美術価値の低い量産された絵画をさします。

絵画を高く売るには

状態を維持する

絵画で気をつけたいことは、無理に掃除しないことです。掃除は専門家でないと難しいため、ハタキをかけてホコリを取る程度で問題ありません。
間違っても水拭きしてはいけません。状態がボロボロで劣化した状態で査定に出すことは、絵画だとよくあることだからです。
状態を維持するには紫外線を避け、高温多湿の環境に置かないようにしてください。なるべく購入時の箱に入れておき、時々外に出して換気しましょう。
その時でも直射日光に当てないようにし、絵画の状態をこまめにチェックすることが大切です。

作品に付随する資料

絵画を査定に出す場合、その作品に付随する証明書や資料があれば一緒に出してください。